お風呂から上がり、髪を乾かしている桂にノゾミが少しだけ不安そうに近づいている。

 

その顔はいつも以上に白い。

 

買ったばかりの蛍光灯のせいであろうか――

 

ぼんやり、考える頭にノゾミの甘い声が響く。

 

「ねぇ、桂・・・・」

「ん?どうしたの?血・・とか?」

 

桂は少しだけ困った顔をする。

 

そんな桂にノゾミは複雑そうな顔をした後、桂に言うのだった。

「・・・・もし、私が・・・消えたとしたら・・桂は・・・」

紡ぎだされた声は悲しいほど震えていた。 

桂は無意識にそれを遮り、ノゾミを抱き締める。

「・・・悲しいよ。ううん、悲しいどころじゃなくて・・・」

ふいに力がこもる。

「桂?」

込められた力の強さに驚いたノゾミが声をかける。

「淋しいよ、ノゾミちゃんがいないと・・・・」

「・・・私は・・桂の・・・」

震える身体を必死に抑え、途切れ途切れにノゾミは呟く。

「ノゾミちゃん・・・・・」

桂はノゾミから身体を離し、悲しそうな顔をした後、ノゾミの頬を軽くつねる。

 

白い頬がつねられた拍子に赤みをおびる。

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「あれ?怒った?わたし、湿っぽいの嫌いだからさぁ。って、ノ、ノゾミちゃん!?」

見ると赤い瞳から温かいものが流れ落ちていた。

「何故・・・私は・・桂の大切な人を奪ったのに・・・桂はっ・・・」

 

ノゾミは大きく体を震わせ、力一杯自らを否定するのだった。

「うーん・・・・人は赦すことが・・・出来るから・・かな?だって、ノゾミちゃんは何も悪くないよ。

ただ、大切な人に会いたかっただけでしょ?だから・・・ノゾミちゃん?」

ふいにノゾミが近づいてくる。

 

その目に涙はもう、存在していなかった――

ただ、赤い目がより赤く光っている――

桂は身体を強張らせ、ノゾミの身体を受け止める。

 

逃げてしまえば、終わってしまう気がしたのだ。

首筋に熱い吐息がかかるのを感じ、桂は目を瞑る。

しかし、唇は首筋では無く、桂の耳元で止まるのだった。

そして、ある言葉を呟いた後、ゆっくり消えていった。

「あっ・・・・・・・」

残された者は真っ赤になっているであろう人物のことを思って眠りにつくのだった。

明日はノゾミちゃんと何、しようかな――



                      Fin

 

本格ノゾケイss・・・・・www

まぁ、本格なのか実際のとこ、解りませんが・・・・もう少しDarkにいきたいですねぇ・・・

あと、極甘ssとか書きたい!!!!

「欲しいのは・・・桂だけなのよ?」とか・・・(鼻血)

誰か書いてくれないかなぁ・・・切に・・ww