私はてくてくと街中を歩いている。

 

手にはアイスクリームを持ち、鼻歌なんか歌っている。

 

なんてったって、今日は私、一人だ。

 

舞衣はバイトだしなつきは静留に呼び出されたらしく、いつもの口調で「先、帰ってろ」・・・だ。

 

少しだけむくれた私は舞衣のバイトを終わるまで、街探検をすることにした。

 

勿論、舞衣には内緒だ。

 

時折、ガラス越しにある商品を物珍しそうに眺める。

 

ふと、視線を人ごみに移すと見たことのある後ろ姿。

 

気だるそうだが、決してゆっくりではないあの歩きは――

 

気づけば、溶け出しそうなアイスを手に持ったまま、全力疾走。

 

そして・・・・・ターゲットに飛びつく。

 

手に持ったアイスが擦れ違う人にくっ付きそうになるのなんてお構いなしで。

 

なーおっ!!」

「わっ!?なっ、何よ!?急に・・・心臓に悪いったらありゃしないわよ・・・って、あんた・・・・・」

 

すぐさま、奈緒は落ち着き払って溜息なんかつく。

 

抱きついた身体はすぐさま、外され、邪魔にならないよう道の端へと移動するのだった。

 

そして、視線は私ではなく、手に持っているアイスに向けられている。

 

私も奈緒に習うように視線をずらすと・・・・・・・・アイスでべとべとになった手が見える。

 

う・・・気がつかなかった。

 

私はがっくりしながら、滴ったアイスをペロペロと舐める。

 

ん、これは・・・・・・

 

「うん、アイスは液体になっても美味いな!!!そうだ、奈緒も舐めるか?」

 

「いいわよ、あたしは別に・・・」

 

半ば呆れ顔で奈緒は鞄からウエットティッシュを取り出す。

 

聞けば、さっき貰ったとのこと。

 

私はそれを使い、残ったアイスを拭き取る。

 

「流石、奈緒だな!!!」なんてけらけらと笑う私に奈緒は「ばか」と一言。

 

いつものやり取りなのに・・・・何か違う・・ような気がする。

「ん?・・・・今日の奈緒は何だかいつもと違うぞ?どうした?何かあったのか?奈緒?」

 

残りのアイスをくわえ、もごもごしながら奈緒へ問いかける。

 

あとは、コーンのみ。

「べ、別に何でもないわよ!!ただ・・・・」

 

私の問いに奈緒は少しだけ驚きながら、怒っているのか焦っているのか解らない声を出す。

 

んー・・・・いつも通りだけど何か違う。

 

コーンを咀嚼しながら考えるもよく、解らない。

 

くしゃくしゃと噛んでいる音が何だか、心地よいのは解る。

 

で、奈緒の様子というと気まずそうに下を向いている。

 

なんだろう・・・・・?

 

私はコーンを食べ終えた口をゆっくり、動かす。

「ただ・・・・何だ?言わないと何も解らないぞ?奈緒?」

 

私は下を向いた奈緒の顔を覗き込むようにして聞くのだった。

 

その瞬間、奈緒は顔を上げ、爆発したかのように話し出す。

 

まるで、怒っているかのようだった。

「あーもぅ!!!奈緒、奈緒、五月蝿いわねぇ!!だから・・・あんたは馬鹿なのよ・・・ほんと・・」

 

早口で捲くし立てられた声が徐々に小さくなっていき、最後には聞き取れないほど小さくなったかと思うと・・・私は奈緒に抱き締められていた。

「奈緒?」

 

キョトンした私は咄嗟に奈緒の名を呼ぶが・・・・


「少しは黙っててよ・・・命」なんて言われてしまう。

 

気づけば、奈緒からアイスより甘い香りがするのだった――

 

Fin

簡易ssより抜粋したみこなおですが・・・訳わかんねぇ・・・・wwwww

元が出来ている分、約二時間で完成したのですが・・・まっとめらんねーwww

絵だと奈緒が命の服をぎゅっとしたりとかいう描写が出来そうなのですが・・・・文章でも絵でもそーいう、能力が無いので・・・できねぇYO!!!!

うー・・・・模索中です。